PhysX と PhysX SLI 

PhysX (フィジックス)とは

NVIDIA のグラフィックボードを使っていれば「PhysX」という言葉を目にしたことはあると思う。
PhysXとは元々は AGEIA Technologies社の開発した物理エンジン「AGEIA PhysX」だが、2008年2月にNVIDIA社が買収してからは「NVIDIA PhysX」と呼ばれるようになりました。
AGEIA が開発していた2006年には Physics Prosessing Unit(PPU)を搭載するカードの単体での発売がされていたが(当時4万前後)、買収後は専用チップおよび専用ボードは生産されていない。しかし、NVIDIAは代わりに GeForce8シリーズ以降の製品のうち、256MB以上のグラフィックスメモリを搭載する製品で PhysX のハードウェアアクセラレートに対応している(ドライバは177.81以降)。

ATIのグラフィックボードなどPhysX非対応グラフィックボードであってもPhysXを有効にしてプレイすることはできるが、その場合はCPUでの処理になってしまうので、かなり高性能なCPUを搭載していない限りまともに動かないらしい。

PhysX はPhysX対応ゲームでよりリアルに描画させることのできるチップといえばそれまでですが、詳細としてはCPUのパフォーマンスでは不可能に近い「爆発によって飛び散った破片を毎回ランダムに演算する」等の複雑な描写を、動画の読み出しではなく、実際にその場で演算して描写することが可能になるということです。


 

PhysX SLI

PhysXには「PhysX SLI」という機能があり、異なる2枚のビデオカードを使用して、片方をPhysX専用に割り当てることで、PhysX対応ゲームでのパフォーマンスを底上げすることができるというものなのです。
そしてPhysX SLIはマザーボードがビデオカードが2枚挿しをサポートしているだけで使用できるのだ! もっと詳しくいうと、SLI非対応のマザーでもSLIブリッジコネクタを挿さなくても動作するのです。

PhysX SLIはPhysXタイトルが少ないせいか、対費用効果が少ないからなのかあまり目にしませんね。私も知らなかったので調べていても、記事は幾つかあるものの個人での検証はあまりみかけませんでした。

PhysX SLI は使える子なのか

で、何故今回 PhysX を話題にしたかというと2009年10月22日発売の Windows7 がゲームを快適にする環境であることに加えて NVIDIA が「Power of 3」という新たなゲーム体験を提案したからです。Power of 3とは、NVIDIAのGPUとCore i5、そしてIntel P55 Express搭載マザーボードを組み合わせることで、ゲームパフォーマンスの向上とコストパフォーマンスを両立するというものらしい。
パフォーマンスの面ではトリプルチャネルとなるX58の方がいいのだが、P55を推す理由はP55でX58と同等の性能を発揮でき、コスト面で優れているからです。さらにPhysX SLIを使用することでX58以上のパフォーマンスを得ることが可能になるということだろう。
その検証がASCII.jpの2009年10月20日の記事でされています。
検証を見ていて驚いたことは GTX275(SLI) と GTX275 + 9800GT(PhysX SLI)が同等、場合によっては PhysX SLI の方が上回っているということだ。

GeForce 8シリーズや9シリーズからGTX200シリーズへ買い替えたという人は多いと思うので、手元にあればP55環境でなくても試してみる価値はあるかもしれない。

仕様に難あり?

PhysX SLI はSLI対応マザーでなくてもブリッジケーブルがなくても手軽に試せるのは良いが、切り替えをしなくてはいけないのが面倒だ。PhysX SLIのみの仕様で構成している場合はよいが、GTX275 + GTX275 の様な構成の場合 SLI としてもPhysX SLIとしても使用できる。PhysXが対応している場合はもちろんPhysX SLIの方がパフォーマンスが良いのだが、PhysX対応が少ない現在ではSLIで使用したほうがパフォーマンスが良くなる。
するとどうしてもPhysX SLIを動作させる為に設定を切り替えなくてはいけないのだ。ドライバのプロパティを変更するだけのようだが、PhysX SLIにしてもパフォーマンスが2倍3倍に良くなるわけでもなく、これが日常となると非常に面倒になる。面倒になるとSLIで十分だ!とPhysX SLIを結局使わなくなってしまう。

こんな経験は無いだろうか。サラウンドシステムを買った時に最初は嬉しくてアンプに電源をいれてサラウンドでTVや映画など見ていても、そのうちにアンプの電源をいれるのさえ面倒になり自慢する時に位しか使わなくなった・・・と。
同じような感じに思えて仕方がありません。連動にすればいい!とか、そんなことは無いぞ!という反論は無しの方向でお願いします(笑)

CPUのターボブーストの様に自動で切り替えしてくれるようになれば少しは話題になるかな?PhysXをONにした動画を見ればわかりますが、結構誰が見ても分かるくらいの変化があるものなので、今後改良されていくはずです。

経緯はしりませんが、NVIDAが買収までするくらいですからね(笑)


 


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