グラフィックボード選択 

2010年3月 最終更新

グラフィックボードを選ぼう!

グラフィックボードには呼び方が色々あります。
「グラフィックカード」「グラフィックボード」「ビデオカード」「ビデオボード」などの呼び名があって、略称も「グラボ」や「VGA」、「GPU」などがあります。とりあえず、どれも同じものだと思ってください。

VGA はVideo Graphics Array の略で、IBM社が開発し、同社のパソコンPS/2に組み込んだグラフィックシステム。640×480ドット、16色の表示が可能。
GPU はGraphics Processing Unit の略で、3Dグラフィックスの表示に必要な計算処理を行なう半導体チップ。
ここら辺をきちんと使い分けるにはもっと深い知識が必要なようだ。素直にビデオカードと呼ぶ方が、つまらない突込みをうけないで済みそうですね。

どの程度のグラフィック性能が必要か考えよう

まず最初に考えるのが、マザーボードのチップセット内臓されている (オンボードグラフィック) 程度の性能で十分なのか、又はCPU内臓GPU程度は必要か、それとも別にグラフィックボードを用意するのかです。
パソコンを自作する人はグラフィックボードを別に用意することが多いので、人気のあるATXマザーボードはグラフィック非搭載のものが多いです。しかし、特にこだわりが無い場合はオンボードグラフィックでもいいでしょう。
今後はオンボードグラフィックはCPU(Clarkdale)に内臓されているグラフィックに変わっていくかもしれません。

では、どういった事をする場合にグラフィックボードを別に買うのでしょう。
1. 3Dゲームをする。
2. CADや3Dグラフィックのソフトを使う。
3. ベンチマークで良いスコアーを出すことに命を賭ける。
4. なんだかカッコいいので付けてみる。

最初に書いた事とは反対の事になるのですが、例え初心者でも最初は4の理由でグラフィックボードを別に乗せてもいいと思うんですよね、せっかく自作するんだし予算に余裕があるなら是非グラフィックボードを選ぶ楽しみというのを体感してもらいたいです。トラブルもあるかもしれませんが、これからの自作人生に役に立つはずです。
もちろん、マザーボードがグラフィックボードを追加できる仕様であれば、とりあえずオンボードグラフィックにしておいて後でグラフィックボードを追加することも可能です。
また、別に買うグラフィックボードと同じ性能をもつオンボードグラフィックのマザーボードも存在します。しかしこれらはローエンドの性能が低いものが多く、通常のオンボードグラフィックよりは性能が良いといった程度です。

しかし、OSをWindows7で構成する場合はゲームをしないからグラフィックボードは要らないと決めるのは早いです。
Windows7はGPUパワーをOSの処理に使用する事ができるWDDM1.1(Windows Display Driver Model 1.1)が導入されているのです。WDDM1.1はDirectX10世代以降のグラフィックボードを使用することでデスクトップの描画やエアロの処理をグラフィックボードが担当してくれるので、CPUやメモリーへ負荷をかけずに描画できるのです。
またWindows7では標準で動画再生支援機能付きのメディアプレイヤーが備わっているのでDVD観賞にも一役買います。
Windows7で自作するならばDirectX10世代以降のグラフィックボードで動画再生支援機能のあるグラフィックボードを導入することを考える価値はあると思います。(Clarkdale CPUの内臓GPUもDirectX10対応で動画再生支援機能付き)

メーカーと種類

ビデオカード

主にnVIDIA社とATI社になります。他にもあるようですが知りません(笑)
一般的にゲームをするならnVIDIA社のGeForceといわれています。しかし、ゲームによっては同性能のグラフィックボードでもATI社のRADEONの方がより良い環境でゲームをできる場合もあります。
どのゲームをやるかわからないけど、とりあえずゲームをするパソコンを作りたいという場合はGeForceにし、このゲームをバリバリする為に自作するというのであれば、そのゲームの推奨グラフィックを調べてからGeForceにするかRADEONにするか決めるってのはどうでしょうか。

nVIDIA社のグラボ

GeForce系グラフィックチップ搭載カード
シリーズはGeForce2~4、GeForceFX、GeForce6000~9000、GeForceGTX200と色々あります。
GeForceXY00のXがシリーズでYがグレードという感じなので、GeForce8800とGeForce9800ではシリーズ違いの同グレードということです。
もちろんシリーズが新しくなるとチップが変更されていたりするので、同グレードでも新シリーズの方が性能が良いことが多いです。
最近のGeForceGTX280からGeForceGTX285の変更点をみてみる。GeForceGTX285はGeForceGTX280をベースにプロセスを55nmにシュリンクし、高クロック化し、コアクロックは602MHzから648MHzに、SPクロックは 1,296MHzから1,476MHzに、メモリクロックは2,214MHzから2,484MHzに向上というものがある。

あと、GeForceGoとGoが付いているものは、モバイル用(ノートパソコン用)のグラフィックカードで、GeForce2Go や FX Go などの数種類あります。

Quadro系グラフィックチップ搭載カード
OpenGLというグラフィック開発用のソフトウェアを動かすのに特化した業務用のグラフィックカードになります。高性能なCADや3DグラフィックソフトはQuadro系でないと不具合が多いとかATI社のFireGLでないと不具合が多いとかあるようです。
高いものになると50万円を超えるものも存在するようです。
GeForce系もOpenGLに対応しているものもあるようですが、業務用で使うようなソフトになると専用でないとダメということでしょうか、一般人はあまり関係が無いような気がします。

ATIA社のグラボ

RADEON系グラフィックチップ搭載カード
RADEON7000~9000、RADEON X100~X1000(PCI Express対応品)、RADEON HD2000~4000というシリーズがあります。
こちらも、シリーズが新しくなるとチップが変更されていたりするので、同グレードでも新シリーズの方が性能が良いことが多いです。
残念ながら私は今までRADEON系は使ったことがないので知識が全く無いです(・ノェ・)コッソリ

FireGL系グラフィックチップ搭載カード
Quadro系と同様に開発用のソフトウェアを動かすのに特化した業務用のグラフィックカードになります。

基本性能

nVIDIA主体の記載になります

SP数

ストリーミングプロセッサーの略で、実際に描画の計算を行う部分のことです。SP数が多いほどグラボの性能は上がります。
GeForce系の最上位は240基、RADEON系の最上位は800基搭載していますが、これは単純に比較できないようです。(2009年現在)

コアクロック

SP以外の部分の動作クロックです。GeForce8000シリーズ以降は、コアとSPが独立したクロックで動作します。
マザーボードでいう所のCPUがコアでグラボがSPです。
コアクロックがオーバークロックされたものが発売されるグラボもあります。

ビデオメモリー

グラボがアクセスする為の専用メモリーです。
ビデオメモリーにはGDDRとDDRがありGDDRはグラボ専用設計で、DDRよりも高速で発熱が少なくなるように設計されています。
コアクロック同様に、ビデオメモリークロックもオーバークロックされて発売されるものもあります。

メモリーバス幅

グラボからビデオメモリーにアクセスするバスの幅のこと。転送速度はメモリークロックXメモリーバス幅です。

DirectX

マイクロソフトが開発したマルチメディア処理に関する技術のことです。グラボが対応していたとしても、バージョンはOS依存になります。

SLI

nVIDIA社が開発したデュアルグラフィックカード技術。ATI社もnVIDIA社のSLIに対抗して、ATI社製グラフィックカードを専用のケーブルでもう一つのATI社製グラフィックカードに繋げて接続するCrossFire技術を開発済み。
グラボとマザーの対応により4枚挿しまで可能になります。

PhysX(フィジックス)

AGEIA社が開発した物理演算エンジンのことです。
日夜進化を続けるコンピュータゲームにおける、浮動小数点演算などの物理演算をCPU、GPUから肩代わりする事で動作スピードの上昇を目指したもの。このチップを導入する事で現在のパフォーマンスでは不可能に近い「爆発によって飛び散った破片を毎回ランダムに演算する」等の複雑な描写を、動画の読み出しではなく、実際にその場で演算して描写することが可能になるとされている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

PhysX と PhysX SLI について (2009年10月)

RADEON系にはHavocという物理演算エンジンがあります。

CUDA

グラフィック処理以外の作業にもグラボを利用する汎用プログラムの開発環境。RADEON系のATI Streamも同じようなものです。
対応ソフトでないと効果は期待できませんが、対応していればエンコード時間を究極に短縮できるようになる。

Pure Video

GeForce系に搭載されている動画再生支援機能。非力なCPUでもブルーレイが再生が可能になる。 RADEON系ではAvivoにあたる。

グラフィックボード選定

まずは予算との兼ね合いで、どのグレードを選ぶかになると思います。
もしも、一つ上のグレードで性能が大幅アップするならば少し奮発してみる方が後々後悔しないですむでしょう。一つ前のシリーズの値下がりしたハイエンドを買うのも一つの手かもしれません。
そして、選んだグラボには補助電源が必要かどうか、必要なら何ピンの物がいくつ必要かを確認してください。それにより使用できる電源が変わります。

注意点として、グラボは物によって長さが異なり、大型クーラー搭載の物では2スロット分の幅が必要なものがあったりします。特に長いグラボの場合はケース内に干渉なしに収まるかどうかが問題になります。
その他、ミドルレンジやハイエンドの高性能なグラボを使う場合はパーツを全体的にハイエンド仕様に構成しないと、性能をフルに発揮できないこともあるので、十分に調査が必要だと思います。
レビューや構成相談などを良く読み、組んだ人は何故その構成になったのか、電源はどれくらい必要か、ケースをどれにすれば熱の問題が起きないか、など全体的な構成を考えなくてはいけなくなります。

メーカーに関して言えば、先に述べたようにどちらを選んでも問題が無い場合が多いので、こだわりが無い場合は値段と性能さえ満足していればGeForce系でもRADEON系でもさほど変わりはないです。
GeForce系 = 王道を進む人
RADEON系 = 人と同じ道を歩きたくない人
なんて云うのも見たいことがあります(笑)

参考記事

知ったかできるパーツ基礎知識【ビデオカード編】 (ascii.jp 2010/04/20)

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